
SOHO、在宅ワーカーとして現役で活動されている方々に成功事例や現在までのいきさつなどをインタビュー。SOHO、在宅ワーカーとしてのメリットや不安なども交え、これからSOHO、在宅ワーカーを目指す方々へのメッセージを掲載しております。
SOHOインタビュー データ入力編 data01
退社する時上司に「身につけた仕事のスキルを埋もれさせるのは惜しいから在宅で少しずつでもいいから続けて」と言われて始めました。抄録作成は熟練を要する仕事で、この組織では、退社後も何らかのかたちでこの仕事に関わる人が多かったという、元々の社風があったので抵抗はなかったです。
在宅ワークを始めたのは1996年からです。ちょうどSOHOという言葉がやっと世の中に出始めた頃で、時代の流れもこのスタイルで仕事をすることを肯定的に捉える後押しをしてくれました。
元の所属組織からの受注をメインとして、同じ業界の仕事をネットで探してアプローチし最大3社からデータ入力を受注しました。それぞれ独自の入力システムを持っていたので、それに応じてWindowsとMacの両刀遣いになりました。具体的には、ACCESSベースのフォーマットから入力しCSVで出力して納品、また、Macで開発されたオリジナルソフト(後にWindowsにも対応しました)などで入力して、取引先の指定メディアとファイル形式で納品、などの作業を行いました。
やがてインターネットによるデータ受け渡しが始まると、ネットの設定、LANの構築、パソコンをカスタマイズするなど、自然とパソコンスキルが上がっていきました。現在は1社と契約し、こことはもう10年のお付き合いになります。
その後パソコンスキルを活かした仕事を広げたいと思い、パソコンインストラクターや出張サポート、文書のファイル変換、ネット上の情報を収集しデータベース化するなど、様々な仕事を受注しています。
資料として読む論文では最先端の技術が発表されるので、最新の専門用語を調べる能力、英文読解力が必要となります。科学研究は現在においても欧米の方が先行しており、日本語になっていない専門用語が多いためです。日本人が海外向けに発表した英語の論文も回ってきます。それを数多くこなしているうちに、研究者に負けないくらいの専門知識が身につき、それに応じて質の高いデータを提供できるようになり、入力の効率も上がっていきました。
それから、入力時の日本語変換システムですが、これも専門用語辞書を使い効率化を図っています。汎用の辞書をいちいち買っていたのではとても技術の進歩に追いつかないので、ネットで無償配布されている研究者向けの専門辞書、日英変換辞書、英文の速読用翻訳フリーソフトなどを探し出し自分のパソコンに取り込んで使っています。
受注してしまって体調を崩した時が一番辛いです。今メインでお付き合い下さっている取引先は理解して下さいますが、こういうお付き合いができる取引先はまれです。
私の場合は体調管理に気をつけ、無理してたくさんの仕事を引き受けないことが、結果的に継続して安定した収入につながっていると思います。
大病を患い通勤が難しくなり、泣く泣く職場を去りました。なので、在宅で同じ仕事を続けられることが非常に嬉しかったです。事情があって常勤できない人には、体調やそれぞれの事情に合わせたペースで仕事ができることが最大のメリットです。
一方、身近に誰も同じような仕事をしている人がいなくて、困った時相談できる人がいませんでした。なので、仕事に必要なスキルは全て独学で学びました。スキルアップの機会が少ないこと、これがデメリットですね。そこで関連分野のセミナーや講習会などをネットで探して参加し、自己研鑽に努めています。
一般的なデータ入力の相場は1文字数円未満など単価が低いのが現状です。だから、かなりの受注数をこなさないとまともな収入になりません。
ところが私のいる業界ではデータの種類や入力システムが特殊なので単価が比較的高く、受注数がそれほどなくてもある程度の収入になるのがいいところです。しかし、これは組織にいた頃しっかりとスキルを身につけられたからできるのであって、在宅から始めてすぐこの状態になれるわけではないので、注意が必要です。
現在、受注した仕事の一部を外注し、受注総量を上げる試みをしています。この仕事は経験者が少ないため、外注する方には最初は丁寧な指導が必要で、納品物を合格ラインに持って行くまで時間がかかります。しかし、苦労した分育ってくれた方々は、人数は少ないですが強力な助っ人になるので、急な注文にも対応できるようになりました。
単価の低い単純なデータ入力に甘んじることなく、より高いスキルを必要とする高度な仕事、付加価値の高い仕事にチャレンジすること。これが収入アップのコツだと思います。
LUKEプロジェクト 溝井正美
事務所所在地:横浜市都筑区
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URL:http://lukeproject.dreamblog.jp/
E-mail:door@town.nifty.jp
<対応業務>
溝井正美
1963年東京都生まれ。横浜市都筑区在住。
文章を読むこと・書くことをこよなく愛し、読んだ本は数知れず・・。
子供の頃から本を読むのが好きで、高校時代は「シャーロットのおくりもの」を原書で読み自力で翻訳するなど「ことば」に対する興味を持つ。
また自然保護に興味を持ち、高卒後この分野の専門学校に進学・卒業。
医薬分野の学術論文抄録誌を発行する非営利組織と出会い就職。抄録作成と論文主題分析に基づくキーワード抽出という特殊な仕事に従事。
同組織の文献データベースCD-ROM商品開発チームの一員として、元々興味を持っていたパソコンスキルを活かし試作版完成まで関わった。
約9年勤務の後1996年退社。
趣味は動植物や風景写真の撮影。音楽も好きで地元のゴスペルチームに所属。
まちづくりNPOおよび障害者就労支援NPOの理事。