SOHO、在宅ワーカーとして現役で活動されている方々に成功事例や現在までのいきさつなどをインタビュー。SOHO、在宅ワーカーとしてのメリットや不安なども交え、これからSOHO、在宅ワーカーを目指す方々へのメッセージを掲載しております。
SOHOインタビュー プログラマー編 program01
初めてパソコンとプリンタを購入した時、「こんな高価な物を、ただ遊ばせて置くのは勿体ない、活用しなければ」と思ったのが、一番最初のきっかけです。
当時(1992年頃)はまだ、個人のパソコンにオフィス用アプリを入れていること自体珍しかった時代ですが、私はとにかくパソコンを打つのが大好きでしたので、ワープロソフト、表計算ソフト、データベースソフトなどを購入し、インストールしては独学でマクロなど覚えて楽しんでいました。それでたまに「こんな計算を表計算ソフトで自動でできる?」などと相談してくる人が出て来ましたので、ほんのお小遣い程度、という気持ちで取り組んでいました。 本格的にSOHOをやる事になったのは、ちょうどSOHOという言葉が流行りだした1995年、長女を妊娠した時です。妊婦は派遣出来ないと言われ、派遣会社から在宅の仕事を請けるようになりました。個人ですので、やはり小さな細かい案件が多いです。プログラム作成として請けた実績は以下のようなものがあります。
某輸入雑貨店販売管理システム作成 (Excel VBA) /某会員制サイト用会員登録システム作成 (PHP) /某不動産 物件検索システム作成 (Perl)/某ショッピングサイト/ e-コレクト決済モジュール作成 (PHP)/某自動車製造業 販売データ集計システム作成 (Excel VBA) / 任意保険満期管理システム作成 (Excel VBA) /某書籍紹介サイト クリックカウンタ作成(PHP) 等々。
第一は、約束を守ることです。納期という約束を守ること。顧客と約束した品質どおりに仕上げること。
それから、不確定な情報については、かならず確認を入れ、お互いのために証拠を残しておくこと。
仕様に関しては、言った、言わないの水かけ論になりがちです。電話は緊急の連絡用にのみ使用し、仕様が絡む話の場合はメールや文書でのやりとりをお願いし、それを徹底することです。
また、私の場合、法人以上に品質を保証できるような工夫もしています。
例えば、通常は別途料金を取って作成すべきテストのエビデンスを、納品時には絶対に付けるようにしたり、納品後の数日は、ほぼ24時間体制で瑕疵対応に当たれるようにしている、などでしょうか。
クライアントからの信頼は『宝』だと思います。
会社組織ではありませんので、こちらは代わりがいないという点です。
開発期間がとても短く、且つ仕様変更が納期ギリギリまで差し込まれるという、サイト開発の案件を請けたことがありました。サイトオープンまであと数時間、テストの時間も十分にない状態の時に、中間に入っいてる会社の担当者が進捗確認の電話を2時間おきにかけてきて、「現在のテスト状況の報告書を送って」と言われました。結局は納品に響いてしまいました。
納品時に自分で(もちろんクライアントも)満足できる品質まで高められなかったのは、後にも先にもこの時限りではありましたが、本稼働が始まっている中での瑕疵対応という事で、ほとんど3日間ろくな睡眠も食事もとる暇がなく、体力的にも精神的にもとてもキツかったです。
この仕事以来、工期の見積にはとても慎重になりました。
メリットとしては、当たり前ですが通勤ラッシュに逢う苦労があまりありません。自分で仕事の量や時間を調節しやすいです。それに、自分の「好きな」分野の仕事を選んですることができ、サラリーマン特有の上下関係、人間関係などに悩まされることは皆無です。
デメリットとしては、やはり「自分の代わりはいない」ということです。体調管理はもちろん、スケジュール管理も自分自身でしっかりしなければなりません。案件が微妙に重なった時などの調整は特に大切です。
もうひとつ大きなデメリットとしては、「自分の身は自分で守らなくてはならない」ことです。会社という大きな隠れ蓑がないため、もしクライアントや取引先とトラブルになった場合も、きちんと対応できる心の強さが無いとダメだと思います。
PGの場合、納品義務はないにしても、設計書は自分のためにも作成すべきです。後でメンテナンスするのも自分となる可能性が高いですし、もし他の会社がメンテナンスすることになった場合には、設計書を提出させられる事があります。
また、よく見積が取れない、スケジュールが作れない(または甘い)という人は、自分の1時間あたりで出来る量というのを計っておき、それを目安にしておくといいと思います。
それと、これは当たり前なのですが、個人だからと言って、クライアントにお伺いするときにはきちんとスーツを着るべきです。自分がどういう人であるか、を判断するのは自分ではなくて相手の方です。「きちんと仕事をまかせられそうだ」と思っていただくには、それ相応の身なりをしなくてはならないと思います。
野中 ゆり子
1967年生まれ。愛知県在住。
主にWEBアプリケーションなどの設計・開発を請け負っています。
システム設計の業務を2001年からはじめましたが、どんなシステムにしようか、どういう風にデータを持とうか、いろいろ考えている時がとても楽しくて、天職だと思っています。
クライアントとの打ち合わせを行っている時に、『仕様の神様』が降りてくる事もあります。
個人ならではの、「安い」「早い」と共に、「高品質」であることをモットーにしています。